おはようございます。最近は雪も落ち着き春の兆しが見え始めましたね。
少し前の大雪は最近記憶にないくらい降って驚きました。
今日のテーマは歯の挺出(歯が伸びること)です。
少し前に抜けた歯をそのままにしていると何か問題があるのですか?という患者さんからの質問がありました。
びっくりされるかもしれませんが、歯は爪と同じように日々伸びてきます。例えば下の奥歯が抜けたら、その対する歯はその隙間に向かってどんどん下に下がっていきます。
長い期間放置している状態の方だと歯茎にくっつくくらい伸びてきます。
正常な状態では、対する歯があるために伸びるのをお互いが抑え合っているため位置がずれません。
ところが、そのように抜けた状態の場所があると、対する歯が下がってきたり、場合によっては隣の歯がその隙間に向かって斜めに倒れ込んできたりします。
ではそのような状態でもいいのではないかという考えはどうでしょうか?
伸びてきた歯はかなり伸びてからだと対する歯の抜けた部分にその後入れ歯やインプラントなど何かしらの処置をする際に入れる隙間がないので大きく削る必要が出てきます。
歯茎にあたるくらい伸びてきた場合は、実際に当たって痛くなるので、歯を削る必要がでてきます。
また、倒れ込んできた歯は倒れた側の下の部分がどうしても歯ブラシが届きにくくなるので、そこが歯周病で骨が溶けやすくなり、歯の予後(どのくらいもつか)が悪くなってしまいます。
対策としては、抜けたらそのままにせずに、その場所に入れ歯やブリッジ、インプラントなどで補うことです。また、もしそのままにしておきたいとどうしても希望されるのであれば、対する歯がのびてこないように、連結といって、2本の歯を被せ物でつなげるやり方があります。そのようにすれば挺出を抑えることができます。
また、挺出した歯や倒れ込んできた歯は矯正によって部分的に治すことも可能です。
MTMといって数本の歯を部分的に行う矯正があります。
挺出した歯や傾いた歯に部分的にワイヤーをつけて治します。当院でも行っているので、いつでもご相談ください。
歯は不思議ですね。
それでは〜
痛みのない快適な治療とおもてなしの時間を目指しています。虫歯や歯周病にならないような予防に力を入れています。また、お口の衰えから全身の不調につながらないように口腔機能の管理や訓練も日々行っております。
各種保険診療の他にもセレック、セラミック、ホワイトニング、歯周組織再生療法等もおこなっております。
詳しくはお問合せページもしくは電話にてお問合せ下さい。
025-222-6480
新潟市中央区上大川前通り6番町1195-1
アサオ歯科医院