普段歯と歯はどのくらいくっついていますでしょうか？
夜のくいしばりはご存じかと思いますが、日中のくいしばりも存在します。
日中に歯と歯がわずかに触れている状態のことをTCH（Tooth Contacting Habit)：歯列接触癖といいます。歯と歯がくっつく癖という事ですね。
正常な状態の方は日中に歯と歯はわずかに離れていてくっついているときは食事の咬む時だけです。
正常な場合だと一日に１７分弱しかくっついている時間はありません。
これをTCHの患者さんにお話しするとかなり驚かれる方も多いです。
舌の圧痕や頬粘膜の線
TCHがあると歯の跡が舌に圧痕として残り波打ったような状態になります。あとは頬の内側に筋のような線が付きます。舌で触るとわかります。
歯がしみる症状
これは特に多い症状です。特徴は一部の歯だけがしみるというより、右側がとか様々な部位に起きてくる印象です。
そのメカニズムですが、歯と歯はくっついているとその力が咬む面だけにかかるわけではなく、歯の下の歯ぐきとの境目あたりにも力がかかります。それによりその境目のあたりが細かくかけてきます。人によってはえぐれてきて見た目でもはっきりとわかるくらいまでなっている人もいます。
それによりかけた部分がしみてきます。
歯や被せ物がかける
これも多い症状です。様々な部位が欠けてきます。
歯がわれる
これはかなり重度な方ですが、歯が割れてしまい抜歯をせざるをえない状況になる場合もあります。
認知行動療法にて治します。これは書くと難しいですが、シンプルで気が付いたときに歯を離すという事です。
歯を離すというようなシールや歯のイラストなどなんでもいいので、目印を用意します。それを様々な場所に貼ります。そしてそれを見た際に今歯が離れているかどうかを意識してくっついていたら離すようにします。
当院ではＴＣＨの患者さん用に歯をはなすというシールとや歯の可愛いシールを用意していますので差し上げます。
歯の位置は上の前歯の裏側に舌の先をそっと置くようにして唇は閉じてみてください。それが自然な歯の離れている状態です。
TCHがある方は夜の噛みしめもある場合が多いです。朝起きてすごい咬んでいたなという感じや、顎やその周りの筋肉が疲れている感じはありませんか？
夜の噛みしめがあるとTCHと同じメカニズムで歯が欠けたり割れたりするので、それを防ぐために夜間のナイトガードというマウスピースをつけて寝ると安心です。保険適応です。
いかがでしたでしょうか？TCHや夜の噛みしめが自覚ある方は来院時にお気軽にご相談ください。
痛みのない快適な治療とおもてなしの時間を目指しています。
虫歯や歯周病にならないような予防に力を入れています。また、お口の衰えから全身の不調につながらないように口腔機能の管理や訓練も日々行っております。
各種保険診療の他にもセレック、セラミック、インプラント、ホワイトニング、歯周組織再生療法等もおこなっております。
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アサオ歯科医院
